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炎症予防に

炎症を起こす物質の発生を食い止めるαリノレン酸や強力な抗炎症作用のあるEPAを50%以上含み、他の油と比較しても圧倒的に多く含まれる食用油は亜麻仁油やえごま油、グリーンナッツオイルです。意識的に摂取することで事前に炎症を予防することができます。また、根本的にバランスよく油を摂取する必要があります。

悪玉コレステロール値の減少に

悪玉コレステロールを分解する働きのあるαリノレン酸を、亜麻仁油とえごま油には多く含まれています。しかし、オレイン酸にも悪玉コレステロールを減らす効果があります。オレイン酸を多く含むのはハイオレイック種のひまわり油で80%、オリーブオイルで74%、次いでハイオレイック種の菜種油と続きます。また、オレイン酸には他にも胃酸の分泌を調節する作用や便秘改善などの作用もあります。

美肌効果に

食用油には大抵抗酸化作用のあるビタミンEが含まれ、乾燥などにも効果的なため、どの油も美肌効果が期待できます。

便秘解消に

オレイン酸には胃腸を活性化させる作用があり、固まった便を適度に軟らかくする働きがあります。オリーブオイルは亜麻仁油と比べて4倍以上のオレイン酸を含んでいるため、便秘解消に効果的だと言われています。しかし、腸の働きを活発にするαリノレン酸は、オリーブオイルにはほとんど含まれず、ひとによっては亜麻仁油の方が合っているという方もいるかもしれません。

酸化・熱

オレイン酸が多く含まれるのはハイオレイック種のひまわり油と紅花油、オリーブオイル、米油、ごま油などです。オレイン酸は抗酸化力と加熱に強く、炒め油や揚げ油に向いています。逆に熱に弱いのは亜麻仁油やえごま油、グレープシードオイルで、酸化しやすいため、加熱調理には向きません。また、オレイン酸の割合はそんなに多くはありませんが、こめ油には抗酸化作用の非常に強いスーパービタミンEという成分が含まれており、他の油と比較して40~60倍も強い抗酸化力を持っています。強い抗酸化力のおかげで、血液をサラサラにし、血行を良くします。結果として動脈硬化の予防や血管年齢の若返り、ホルモンバランスを整える効果があります。

心血管疾患の抑制に

えごま油と亜麻仁油は、他の油と比較して断トツでαリノレン酸の含有量が多く、全体の50~60%近くを占めます。αリノレン酸は心筋梗塞の予防などの働きをします。

ダイエットに

脂肪燃焼効果のある中鎖脂肪酸が全体の約6割を占め、食用油の中では断トツの含有量を誇るのはココナッツオイルです。身体に油がつきにくく、体内のデトックス効果が期待できる、ダイエットにおすすめの油です。

摂取過多で老化促進や生活習慣病の発症

適量であれば健康に貢献しますが、リノール酸は必要以上に摂り過ぎると体内で炎症を起こす作用があります。現代では過剰摂取しがちで、体内の老化を促進させ、アレルギーや動脈硬化、認知症、ガン、うつなど様々な病気や慢性炎症を引き起こしてしまう可能性があります。そのため、摂取量には十分な注意が必要です。このリノール酸が比較的多く含まれるのはサラダ油をはじめ、コーン油、グレープシードオイル、ハイリノール種のひまわり油と紅花油、綿実油、大豆油などです。