今や、オリーブオイルは我々の生活には欠かすことができない、非常に大切なオイルとなっています。食事はもちろんのこと、肌につけても良い美容目的のものなど、さまざまなオリーブオイルが市販されています。

さらに、オリーブオイルは健康効果があると期待されていることなど、さまざまな要素が含まれているので人気です。しかし、そもそもオリーブオイルは全て油で出来てるのでしょうか。

それとも、水分が混ざっているのでしょうか。ここでは、案外知らないオリーブオイルの比重についてを紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

目次

オリーブオイルはジュース?

まず、オリーブオイルの比重を考える前に、オイル自体はどうやってできているのかを考えてみましょう。まず、オリーブオイルはオリーブの実が原料となっていることは知っていると思います。

そのオリーブの実を道具で潰していきます。そして、そこから絞ったジュースがオリーブオイルとなります。しかし、オイルの中には繊維や水分などが含まれています。これらは、油よりも重いために、沈殿していくように下部へ沈んでいきます。

結果的に、この上澄みを瓶詰めしていったものが、単純にオリーブオイルと呼ばれるものとなります。栄養素などが多く含まれていることでも知られているオリーブオイルだけに、でき上がったオイルの中の比重はとても気になるところです。

オリーブオイルの成分比重

では、ざっくりとですが、このオリーブオイルの比重を様々な成分にわけてチェックしていきましょう。まず、オイルですがおよそ4~6割程度といわれています。そして、ヨウ素価が70~90、ケン化価185~197程度となっています。

また、オリーブオイルの中の固形物は、ステアリン酸,パルミチン酸,アラビン酸といった、グリセリドと呼ばれているものであり、およそ25%程度を占めている計算となります。

その他の、75%とはオレイン酸やリノール酸などの、液状のグリセリドとなっています。ちなみに、一般的なオリーブオイルの30gの場合、水との比重で計算すると0.9が水との比重とされています。ccで換算していくと、30gのオリーブオイルの場合はおよそ、33cc程度となっていると思われます。

ものによって違う?

オリーブオイルの比重を簡単に説明してきましたが、この比重にはさまざまな説があるので、ハッキリとした完成形の答えはまだまだ分かっていないといわれています。

食物の比重を考えた時、0.90といわれていますが、オリーブオイルは0.92説というものや、0.908説などさまざまなものがあるようです。とはいえ、実験などで学会発表するわけでは無いのであれば、0.90~0.91あたりが妥当なのかもしれません。

また、オイルであっても、品質の高いまじりっけ無しのエクストラヴァージンオリーブオイルでは違ってきます。さまざまな劣化しているオリーブオイルを混ぜ合わせた、ピュアオリーブオイルの場合などは、別の結果が出る可能性があるので注意して換算してみた方が良いでしょう。

摂取のし過ぎに注意!

オリーブオイルの比重をこここでは紹介しました。ただし、注意しなければならないのは、こういった比重が分かっても摂取し過ぎないことです。

あまりにも多く摂取しすぎれば、健康効果のあるオリーブオイルでも毒となります。適度な量の摂取を心がけ、楽しいオリーブオイルライフを送ってください。