日頃料理に最も多く使用するオイルはサラダ油だという方も多いでしょう。
安価で、手に入りやすいサラダ油は、日常の食事に欠かせません。
でも、なぜサラダ油というのか、原料は何か、またはどんな加工がされているのか等、知らない人も多いかもしれません。
そこで、サラダ油の種類と特徴、その使い方を見ていきます。
目次
サラダ油とは
サラダ油は、とても精製度の高い食用オイルです。製造の途中でサラダ油は結晶化してしまうので、長時間冷やして結晶化したものを取り除きます。その製造方法のおかげで低温でも固まらないオイルが出来るのです。
サラダ油が発売された当時、欧米の生野菜にオイルをかけて食べる習慣を日本に取り入れるために、サラダ油という名前がついたということです。
サラダ油の種類と特徴、その使い方
サラダ油はJAS(日本農林規格)の基準を満たさなければならず、現在9種類あります。
コーン油
トウモロコシの胚芽を原料とし、主な脂肪酸はリノール酸で、オレイン酸も多く含まれています。
揚げ物、炒め物にむいています。
ひまわり油
ひまわりの種子が原料で、主な脂肪酸はリノール酸ですが、オレイン酸とビタミンEも多く含み、どちらかというと酸化しにくいオイルです。
揚げ物、炒め物、ドレッシング、マヨネーズなどに使用します。
綿実油
綿花の種子から抽出されたオイルで、含まれている脂肪酸の約半分がリノール酸ですが、オレイン酸、ビタミンEも豊富です。
熱に強いので、揚げ物をカラッと仕上げることが出来ます。
紅花油
サフラワー油ともいい、リノール酸を73%含み、以前日本ではリノール酸は健康イメージがあったため、他のサラダオイル、特に大豆油や菜種油に比べると、高い価格設定がされています。
そして現在は改良され、『ハイオレイックタイプ』というオレイン酸とビタミンEを多く含んだ紅花油が多く生産され人気があります。
くせがなく、さっぱりとしているので、サラダから揚げ物まで幅広く使用できます。
グレープシードオイル
ブドウの種から抽出されたオイルで、主な脂肪酸はリノール酸です。さっぱりしていて、ホホバオイルやアーモンドオイルのように美容のキャリアオイルとしても使われます。
サラッとして癖のない味なので、ハーブやスパイスと合わせたり、ドレッシングのように生で使用するのが理想的です。
酸化しやすいので、揚げ物には向きません。
大豆油
主な脂肪酸はリノール酸ですが、ビタミンEとオレイン酸が豊富に含まれています。
サラダ、炒め物、揚げ物からお菓子まで幅広い料理に使用できますし、マヨネーズにも使用されます。
菜種油
主な脂肪酸はオレイン酸でビタミンEも多く含み、日本国内では食用オイルとしての生産量の60%を占めています。
サラダなどにも使用できますが、高温にに強いので、揚げ物や炒め物に向いています。
ごま油
ごま油は、純正ごま油と調合ごま油の2種類があり、ごまをいる温度や時間、また炒ったごまの抽出方法や配合の分量などによって分けられます。
また、焙煎しないごまを使用した太白油というのもあり、用途によって使い分けます。
成分はリノール酸の他に、抗酸化作用のあるセサミンとビタミンE、血液サラサラ効果のあるαリノレン酸等を豊富に含み、アンチエイジングにも期待されます。
ごま油は、中華料理の味付け以外でも、サラダやあえ物、また天ぷらなどにも利用できます。
米油
米油はオレイン酸とリノール酸のバランスが良く、抗酸化成分のαトコフェロール、yオリザノール、フェルラ酸、トコトリエノールなどを含み、血中コレステロールを下げる効果が植物性オイルのの中で最も多いオイルです。
サラッとさっぱりした味で、幅広い料理に使用できます。