ピスタチオというと、お酒のおつまみというイメージがあり、あまりオイルとは結びつかないかもしれませんが、このグリーンの香ばしいナッツから風味豊かなオイルが抽出されるのです。
ピスタチオオイルとはどんなオイルなのか、どうして健康効果があるのか、そして使い方などを見ていきます。
目次
ピスタチオオイルとは
ピスタチオオイルとは、ピスタチオの実から低温圧搾法で抽出されたオイルです。
ピスタチオは主に、中東地域やアメリカなどの乾燥地帯で生産され、ビタミン類やミネラルを多く含んでいてその栄養価の高さは、『ナッツの女王』と呼ばれるほどです。
ピスタチオオイルの特徴
ピスタチオオイルの特徴としてまず挙げることが出来るのは、その豊かな風味です。
一般的にナッツから取れたオイルには独特の風味がありますが、ピスタチオオイルは風味においては最高とされます。
そして、色は深みがかったグリーンで、料理の仕上げにかけると料理が一層引き立ちます。
主な脂肪酸はオレイン酸(オメガ9脂肪酸)56.3%、リノール酸(オメガ6脂肪酸)30.3%、パルミチン酸10.1%、その他が3.3%です。
そして、ピスタチオオイルが栄養価が高いといわれる訳は、ビタミンE,A,Kやカリウム、鉄、銅、食物繊維などのミネラル類、さらには植物にしか含まれないファイトケミカル(天然機能成分)のルチンやβカロテンが含まれているからです。
ピスタチオオイルの健康効果
ピスタチオオイルに含まれるオレイン酸は血液中の悪玉コレステロールを減少させる効果がありますから、動脈硬化などの生活習慣病の予防になり、腸の働きを活発にして便秘の解消に役立ちます。
抗酸化成分であるビタミンEとビタミンAの働きが、体の細胞の老化や動脈硬化を防ぎ、またシミやしわを予防するなどアンチエイジングの効果があります。
カリウムは尿や汗などと共に体内の余分な塩分を排出する作用があり、高血圧の予防やむくみ対策に効果があります。
ファイトケミカルであるルチンやβカロテンは、眼精疲労の回復や、白内障、緑内障といった眼病予防にも効果が期待できます。
特に、ルチンやβカロテンの含まれたオイルは他にはあまりないので、日頃目を酷使する人や、目が疲れやすい人にはピスタチオオイルはおすすめです。
ピスタチオオイルの使い方
ピスタチオオイルは、加熱にも強いので揚げ物などにも使えますが、高価なオイルですし、豊かな風味を生かすには、テーブルオイルとして出来上がった料理にかけたり、サラダのドレッシングとして使うほうが向いています。
特に、脂溶性ビタミンであるビタミンA,Eが豊富に含まれた魚や野菜にかけて食べることで、ピスタチオオイルのビタミンEやビタミンAの吸収力がアップします。
また、ピスタチオオイルの豊かな風味を生かしてお菓子作りもお勧めですし、アイスクリームにかけると、ワンランク上のアイスクリームに変身します。
そして、コレステロールが気になる人は、バターのの代わりにピスタチオオイルを使うのもおすすめです。
ピスタチオオイルの保存方法
開封後は、せっかく豊富に含まれているビタミンやミネラルが失われないために、冷暗所(または冷蔵庫)で保存し、出来るだけ1~2ヵ月以内で使い切るようにします。