大豆油は、最もポピュラーなサラダオイルの一つで健康への効果も期待されますが、摂取するうえで注意しなければならないこともいくつかあります。
目次
大豆油とは
大豆油は、大豆の種子から抽出されたオイルで、植物油としては生産量世界第2位です。
日本では大豆油は、マーガリン、マヨネーズやツナ缶など様々な加工食品に利用されており、他の食用オイルとブレンドしてサラダ油、てんぷら油として販売されたりもしています。
大豆油の特徴
大豆油は、肌の手入れに使用されるより食用として広く利用され、食事で摂取することにより内側から体を健康にするオイルです。
大豆油の元になる大豆は、健康に効果があるとされている22種類全てのアミノ酸を含み、ビタミン類もA,B,D,E,Kがとても多いオイルです。
主に含まれている脂肪酸は、リノール酸が約40%、オレイン酸が約11%、リノレン酸が約5%で、また、レシチンも含有し、コレステロールは含まれていません。
大豆油の健康への効果
大豆油に含まれているリノール酸は必須脂肪酸で、血中コレステロールを下げ、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果が期待されますが、リノール酸は過剰摂取するとアレルギーの原因となる場合がありますから、摂取量には気を付けなければいけません。
また、大豆油に含まれているレシチンがビタミンEとの相乗効果で血管の老化を防ぎ、アンチエイジング効果が期待できます。
そして、骨を丈夫にする働きのあるビタミンKは骨粗しょう症の予防に効果が期待されます
大豆油の美容への効果
大豆油は主に食用として利用されますが、保湿作用と肌を軟化する作用が大豆油にはあるので、直接肌につけると角質層に浸透して肌が柔らかくなりますし、レシチンとビタミンEが、しみ、しわ、たるみなどを防ぐアンチエイジング効果も期待できます。
また、乾燥肌のお手入れや、冬の乾燥でひび割れた手指にも効果があります。
遺伝子組み換え大豆
大豆油の原料になる大豆は主にアメリカなどで生産されますが、遺伝子組み換えである場合も多いので、大豆油を購入する時は必ず表示を確かめて、遺伝子組み換えではないものを選びましょう。
溶剤抽出法によるトランス脂肪酸
スーパーなどには大豆油には溶剤摘出法で抽出されたものが多く出回っています。
溶剤摘出法で抽出された大豆油は、製造過程でトランス脂肪酸が生成され、成分の一つになってしまいます。
トランス脂肪酸は、免疫力低下、動脈硬化、肥満、アレルギーや不妊などの原因になる恐れがあると言われていますから、トランス脂肪酸を避けるためには、低温圧搾法で抽出されたものをお勧めします。
リノール酸の過剰摂取
必須脂肪酸のリノール酸は、私たち人間が持っていない成分なので食品から摂取しなければならないものですが、過剰に摂取すると、アレルギーや動脈硬化などの生活習慣病の原因となる場合があります。
多くの加工食品、そして肉や魚にもリノール酸は含まれていますから、日頃から取りすぎには注意が必要です。
大豆油の料理への使用
大豆油は酸化しやすいオイルなので加熱するのであれば、揚げ物などよりは炒め物などに使用したほうが良いでしょう。
大豆油に含まれているビタミンEは、ビタミンAと相性が良いので、緑黄色野菜と一緒に使うとアンチエイジング効果が期待されます。