植物から作られる食用オイルには、健康や美容に効果的な成分が豊富に含まれています。
大量に摂取すると肥満などの健康被害が出てしまいますが、適切な量を適切に摂取することで様々な健康効果、美容効果が期待できます。
健康に良いとされるオイルの中でも代表的なオイルについて、特徴と効果的な使い方をご紹介します。
ダイエットに効果的なココナッツオイル
美容やダイエットに良いと話題のオイルの中で、特に人気なのがココナッツオイルです。
ココナッツオイルはダイエットやアルツハイマー病予防にも効果が期待できます。
ココナッツオイルの特徴
ココナッツオイルの一番の特徴は、主要成分が飽和脂肪酸で50%以上含有されていることです。
また、飽和脂肪酸は中鎖脂肪酸とも呼ばれており、摂取しても脂肪として蓄積されにくく、効率よくエネルギーになります。
そのため、ダイエットに最適だと言われています。
また、脂肪酸の1つであるラウリン酸は、母乳にも含まれている成分で、免疫力を高める効果も期待できます。
ラウリン酸が分解されてケトン体という物質になり、脳の神経細胞にも作用します。
そのため、脳の神経細胞が変化して本来のエネルギー源であるブドウ糖が使えなくなった場合にも、ケトン体が役立ちます。
このメカニズムが、アルツハイマー型認知症の予防や改善に効果的だと言われています。
ココナッツオイルの使い方
ココナッツオイルは、摂取すると満腹感を得ることができるため、ダイエットに最適です。
ケトン体は食欲を抑制する効果もあるので、食べ過ぎを防ぐこともできます。
温かい紅茶やハーブティーに入れて飲むのが良いですが、コーヒーに入れると一番効果的です。
コーヒーには、エネルギー代謝を高める作用があるため、朝飲むホットコーヒーにココナッツオイルを加えて飲みましょう。
ココナッツオイルには甘い香りがついているので、コーヒーともよく合います。
生活習慣病予防が期待できるフラックスシードオイル(亜麻仁油)
フラックスシードオイルは亜麻仁油とも呼ばれ、生活習慣病予防の効果が期待できます。
ファイトケミカル成分も豊富に含まれており、注目されています。
フラックスシードオイル(亜麻仁油)の特徴
フラックスシードオイルにはα-リノレン酸が豊富に含まれています。
α-リノレン酸は血管をしなやかにして血液をサラサラにするため、心疾患や脳卒中の予防に効果が期待できます。
また、血液中の中性脂肪を減少させるため、高血圧などの生活習慣病の予防も期待できます。
フラックスシードオイル(亜麻仁油)の使い方
フラックスシードオイルは熱に弱く、加熱すると効果が減少します。
加熱せずそのまま摂取する必要があるので、ジュースやスムージーなどの冷たい飲み物に入れて飲んだり、ドレッシングに入れたりして摂取するようにしましょう。
また、完成した料理に少量かけて食べるのも効果的です。
ファイトケミカルが豊富なアボカドオイル
その果肉を搾って作られたアボカドオイルにも、同じように豊富な栄養素が含まれています。
アボカドはビタミンB群やビタミンE群、脂質、タンパク質、食物繊維を豊富に含んでいます。
アボカドオイルの特徴
アボカドオイルはオメガ9系のオイルで、血中のコレステロールを適正に保つ働きがあるオレイン酸を豊富に含んでいます。
見た目はオリーブオイルよりも濃い緑色をしていますが、クセがないのでオリーブオイルの味が苦手な人でも使うことができます。
ファイトケミカルが豊富で抗酸化作用があるため、美容効果も期待できます。
アボカドオイルの使い方
クセが無いため、様々な料理に使うことができます。
まろやかな味なので、肉をマリネにして焼くと、肉のうまみが増します。
料理にボリュームが出るため、食べたときの満足感も増します。