食用オイルの中でもよく知られているオリーブオイルは、主に料理に使われますが、クレンジングや洗顔として肌に使うこともできます。
オリーブオイルクレンジングの効果とメリットデメリット、注意点などを紹介します。
オリーブオイルクレンジングのメリット
市販のクレンジングオイルよりも肌への刺激が少ない
オリーブオイルは市販のクレンジングオイルと異なり、界面活性剤が含まれていません。
界面活性剤は肌の刺激になりやすく、それが含まれていないオリーブオイルを使うことで、肌への刺激を軽減することができます。
保湿力が高い
市販のクレンジングオイルは、メイクなどと一緒に本来肌に必要な皮脂も洗い流してしまいます。
そのため、クレンジングをすると肌が乾燥してしまう可能性があります。
オリーブオイルクレンジングは、皮脂を構成する成分であるオレイン酸が多く含まれていることにとって保湿力が高くなります。
オレイン酸が豊富に含まれているオイルでクレンジングをすることで、クレンジング後の乾燥が軽減され、保湿力が高まります。
肌のバリア機能を高め、毛穴の黒ずみを軽減する
クレンジングは、成分によっては肌に必要な皮脂まで流してしまう可能性がありますが、オリーブオイルはメイクだけを浮かせて落とす効果があり、肌のバリア機能のために必要な皮脂は洗い流さずに残すことができます。
また、毛穴パックなども肌の皮脂まで落としてしまいますが、オリーブオイルには毛穴の黒ずみを軽減する効果もあります。
オリーブオイルでやさしくマッサージすることで、毛穴の黒ずみや角栓を落とすことができます。
オリーブオイルクレンジングのデメリット
オリーブオイルは市販のクレンジングと違い、クレンジング専用のオイルではありません。
そのため、洗い流す際に落ちにくく、顔に油が残りやすくなります。
オリーブオイルでクレンジングをする際は、洗顔の前に一度ティッシュやタオルで油分をふき取るか、洗顔を2回以上行ったほうが、顔に残る油分が軽減されます。
また、オリーブオイルは皮膚に良い成分で、界面活性剤が含まれないというメリットがありますが、それ自体にはの美容成分は含まれないため、肌への美容効果は期待できません。
オリーブオイルクレンジングのやり方
①500円玉くらいのオリーブオイルを手に取り、顔全体に広げながらやさしくマッサージするように馴染ませます。
②十分に馴染んだら、ティッシュでふき取ります。このとき、こすらないように注意します。
③蒸しタオルで顔に残った油分をふき取ります。
このとき、しばらく顔に蒸しタオルを乗せておくとふき取りやすくなります。
④タオルでふき取ったら、石けんで洗顔をします。
洗顔をするときは顔を濡らす前に石鹸をつけるとより油が落ちやすくなります。
蒸しタオルを使うことで、オリーブオイルが温められて粘度が低くなり、毛穴にオイルが残るのを防ぐことができます。
また、使用するオリーブオイルが冷えている場合は、クレンジングの前に温めておきましょう。
オリーブオイルでクレンジングする際に注意しなければならないこと
クレンジングに使用するオリーブオイルは、精製度の高いオイルを選ぶ必要があります。
精製度の低いものは劣化が早く、肌に悪影響を与える可能性があります。
また、酸化を防ぐために酸度が低いほうが良いと言われており、酸度0.8%以下のエクストラヴァージンオイルが特に適していると言えます。
オリーブオイルは空気に触れると劣化していくため、開けて時間が経ったものは肌に使わないようにするか、空気に触れにくい容器のものを選ぶことも重要です。
オリーブオイルは食用のものでも構いませんが、あくまで食用に作られたもので、使う人によっては肌のトラブルが起こる可能性もあります。
クレンジング専用のオリーブオイルはスキンケア用に作られており、肌への馴染みやすさや浸透力に優れています。
敏感肌の人や気になる人はクレンジング専用のオリーブオイルを使うか、使い始める前にパッチテストなどを行うようにしましょう。