「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるように、トマトにはビタミンやミネラル、食物繊維やリコピンなどたくさんの栄養素が含まれています。また、オリーブオイルもヘルシーなオイルとして注目されてきており、オレイン酸やリノール酸、ポリフェノールやビタミンEのような抗酸化物質をたっぷりと含んでいます。

実は、このトマトとオリーブオイルの相性は抜群、一緒に食べることで互いの相乗効果を発揮します。

油にとけるトマトのリコピン

トマトの赤い成分はリコピンと呼ばれる色素成分で、抗酸化作用に優れており、老化や生活習慣病の元と言われている活性酵素を除去しメラニン生成を抑える働きがあるため、美肌には欠かせない成分です。活性酵素を除去する能力については、リコピンはニンジン等に含まれるβカロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上と言われています。その上、リコピンには悪玉コレステロールを低下させて、動脈硬化の予防にも威力を発揮してくれます。このリコピンは脂溶性で油脂分に溶けた状態で吸収されます。つまり、生のトマトにドレッシングをかけて食べるのはダイエットにはなるかもしれないですが、栄養吸収としてはとても効率が悪いのです。

生のトマトは実は水分が9割、また、冷たいトマトは身体を冷やす性質をもっていますので出来れば加熱して食べるとよいでしょう。ここでお勧めなのはドライトマトにすることです。栄養素は細胞の中で守られたまま水分だけが飛んで、栄養素が10倍にも凝縮されるのです。日本ではまだまだ馴染みのないドライトマトですが、地中海地方ではダシや料理のアクセントなど、一般的に使われています。今回はドライトマトの作り方と、相乗効果を生む黄金の組み合わせ、オリーブオイルを使ったアレンジレシピをご紹介します。

セミドライトマトの作り方

【材料】

・ミニトマト 40個

・塩 小さじ1

【作り方】
①ミニトマトはヘタを取り横に半分に切る。
②小さめのスプーンかナイフ等で種を取り除き、重ならないようにざるに並べ、塩を振る。
③風通しの良い場所で約半日干す。
太陽の光に当てて干すというイメージが強いドライフードですが、実はあまり直射日光にはあてないで、風通しの良い場所で乾燥させていく方が美味しさが濃縮されて美味しく仕上がります。野菜の表面が乾いてふちが少しカールしているくらいがタイミングです。保存瓶に入れて約6日間保存が可能です。長期保存したい場合にはオリーブオイルをひたひたに注いでオリーブオイル漬けにしておけば約一カ月間保存が可能となります。

長いものセミドライトマトソースかけ

【材料】

・長いも15cmほど

・ニンニク 一片

・セミドライトマト 15個

・白ワイン 大さじ3

・バルサミコ酢 小さじ2

・オリーブオイル 大さじ1

【作り方】
①長いもは良く洗い、皮をむき約1cmの厚さに輪切りにする。
②フライパンにオリーブオイル(分量外)を熱して包丁の背でつぶしたニンニクを入れ、香りが出るまで中火にかける。香りが立ったら①を入れて表面に焼き色がつくまで焼く。
③セミドライトマト、白ワイン、塩を加えてこしょうを多めにふりかけ蓋をしてさっと蒸し焼きにしてお皿に盛る。
④最後にバルサミコ酢とオリーブオイルをまわしかける。

トマトが美容に良いことや「リコピン」という名前は聞いたことがあっても、その効果的な食べ方はあまり知られていないのではないでしょうか。正しい食べ方を知って効率よく栄養をとりましょう。