米油とは

米油は米ぬかを原料とする油で、米ぬか油とも呼ばれます。米ぬかとは玄米を精製する際に出てくる副産物です。主食であることもあり、原料をほぼ国産で賄える唯一の植物油です。また、こめ油製造工場は北海道から沖縄県まで全国各地にあります。近年はごくわずかですが、東南アジアや米国からの輸入も行われています。

米油の特徴

米油は癖や独特なにおいがなく、自然な風味が特徴です。大豆油などに比べると精製に手間がかかり、独自の技術や装置を要するため、価格が高い油です。酸化しにくく、揚げ油に向いており、国内で生産されるポテトチップスにはほぼ全量こめ油かこめ油が配合された油が使われているそうです。国産のため遺伝子組み換えの心配もありません。また、製造には溶剤抽出法や圧搾法がありますが、溶剤抽出法では、安全性が確保できない溶剤を使っているという説もあり、使う本人による判断が必要です。しかし、溶剤抽出法では栄養成分が流れ出てしまいがちなので、本来の栄養成分をきちんと摂取したい方には圧搾法で精製された油を使うことをおすすめします。

米油の効果、効能

●コレステロール値を下げる
米油には他の植物油に比べ、植物ステロール値が多く、この成分により、血中コレステロール値を下げる効果が植物油の中で一番高いと言われています。また、紅花油と配合するとより効果が高まります。血中コレステロール値が下がると、動脈硬化やそれに付随して発症する脳梗塞や心筋梗塞の予防につながります。他にも米油に含まれるオレイン酸には善玉コレステロール値はそのままに、悪玉コレステロール値を下げる作用があったり、リノール酸には血管の硬貨を防ぐ効果が、ビタミンEは体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持に働くため、健康づくりにかかせません。

●むくみや便秘解消に
米油に含まれるオレイン酸には身体のむくみや便秘を解消する効果があります。

●更年期障害や胃腸神経症に
米油特有のγオリザノールという栄養素は抗酸化作用に優れ、メラニンの生成や紫外線の吸収も抑える効果があります。また、ホルモンバランスを整え、血流をよくしてストレスからくる様々な病気を予防する作用があり、更年期障害や胃腸神経症に効き目があります。

●美容に
米油に含まれるビタミンEやトコトリエノールによる強い抗酸化作用があります。トコトリエノールはビタミンEの一種で、50倍ほどのビタミンEが含まれているといわれており、他の植物油と比べるとかなりのビタミンEを成分として持っているということになります。

米油の使い方、食べ方

●料理に
酸化しにくく、油酔い物質の発生が少なく油酔いをしづらいため、揚げ油に向いています。泡立ちが少なく油切れがよく、からりと揚がり、揚げたあとも品質をよい状態で保つことができ、食べた後にも胃もたれしにくいです。また、鍋やお皿への汚れも他の油と比較すると少なく、洗いものや後片付けが楽になります。よりからりと揚げるためには揚げるときにこまめにさし油をすることがポイントです。揚げ物のほかにも、炊飯時に少量のこめ油を入れると、米本来のコシと旨味がよみがえります。もちろん、ドレッシングやマリネなど生食にも使うことができます。