パーム油とは

パーム油はアブラヤシの果実から摂ることのできる植物油です。アブラヤシの原産地である西アフリカの森林地帯では、古くから使われており、なくてはならない食材です。かつては石けんの原料として多く使われていましたが、精製法が向上してからは食用油として世界中で消費されており、今では生産量世界一の植物油となっています。日本での消費量はなたね油に次ぎ2番目で、年間4キロ消費しているというデータもあります。生産量が世界一である反面、森林破壊をしてまでも農園の拡大がされている側面もあります。

パーム油の特徴

パーム油はオレンジ色で、常温では固体です。同じパーム油でも赤いものは、免疫力や代謝力をアップするβ-カロテンを残すように精製されており、「レッドパームオイル」と呼ばれます。
また、食用油として使う際には、湯せんをすると使いやすいです。保存方法は酸化を防ぐためにも、冷暗所で常温保存するのがよいです。無味無臭のため、様々な用途に使うことができ、生産量が多いため安価で手に入るのが利点です。しかし、パーム油は身体を冷やす効果があることや、製造工程の中でトランス脂肪酸が精製される可能性が高いこと、同じように製造工程の中でビタミンEがなくなってしまうこともあります。とくにトランス脂肪酸は過剰摂取すると、コレステロール値が上昇したり、善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールが増加してしまうなどして心筋梗塞や狭心症などを発症してしまうため注意が必要です。

パーム油の効果、効能

●アンチエイジングに
パーム油に多く含まれるアルミリン酸とオレイン酸は、皮脂の成分にも含まれる脂肪酸で、肌に使うことで保湿や老化防止が可能です。2つの脂肪酸の他にビタミンEも含まれており、酸化を予防する働きをします。

●健康のために
パーム油に豊富に含まれるトコトリエノールには、血液をさらさらにしたり、動脈硬化予防、コレステロール値低下の効果が期待できます。

パーム油の使い方、食べ方

●食用油として
普段使いの油として炒め物や揚げ物に使うことができます。過剰摂取により健康被害が考えられるので気を付けましょう。

●加工品や日用品の材料として
マーガリンやスナックやパン、コンビニやファストフード店にて使われるショートニング、カップ麺など、わたしたちに身近な加工品、また、洗剤や塗料、ろうそくなどにも含まれています。

●石けんなど化粧品の材料として
市販のベビーローションに含まれていることもあります。パーム油を石けんの材料に使うと、固く、型崩れのない石けんを作ることができます。酸化しにくいことも特徴ですが、入れ過ぎると固すぎになってしまい、水に溶けにくく、泡立ちの悪い石けんとなってしまいます。また、パーム油は皮膚に対する刺激性が弱く、肌にやさしい、そして酸化しにくいことも特徴です。

●燃料として
近年ではバイオディーゼルエンジンや火力発電の燃料としても使用利用されています。メリットは原材料が安価で済むこと、二酸化炭素を排出しないことです。二酸化炭素の削減にはなりますが、そもそも森林破壊の背景があるので、どちらが環境負荷が少ないかは検討の余地がありそうです。