菜種油とは

菜種油はセイヨウアブラナからとることができる植物油で、キャノーラ油とは別物です。近年では食用や食品加工に主に使われていますが、昔は光源燃料としても使われていました。世界の中でも上位の生産量を占め、日本では食用油の生産量の半分以上を占めています。アメリカでは過剰摂取による心臓への障害の心配から食用が長らく禁止されており、1985年になりようやく解禁されました。天ぷらに使うと仕上がりがよいことから、日本をはじめ東アジアでは古くから食用に使われてきました。

菜種油の特徴

菜種油は黄褐色で、味は癖がなく、匂いも少ないためお食事からお菓子まで幅広く使えるのが特徴です。加熱しても性質や成分が大きく変わりません。また、熱に強く揚げ物に向いています。国産の菜種油が高品質で安全安心ですが、やや高価です。また、菜種油を精製した「白絞油(しらしめゆ)」は油揚げの揚げ油としてよく使われていた梨、鹿児島県の一部では原料菜種を焙煎して搾油し、植物灰で処理したものを「赤湯(あかゆ)」と呼び、食用に使っています。スーパーなどに流通している菜種油とは違い、精製していないため、独特の青臭さと強い焙煎臭が特徴です。

菜種油の効果、効能

●生活習慣病の予防に
高品質の菜種油はリノール酸を多く含み、血流をよくし、血中コレステロールを下げる働きや血栓の予防になります。血栓が原因となる高血圧や脳血管障害、アルツハイマーの他にも、心臓血管系の保護にも効果があり、心筋炎のリスクを減らすなど生活習慣病の予防や改善に効果があります。また、菜種油に含まれるオレイン酸には、悪玉コレステロールを減らす効果があり、がんや動脈硬化を予防します。

●身体の不調に
菜種油は栄養価が高く、昔から大事にされてきました。東洋医学では鼻やのどの粘膜を潤し、帯状疱疹の軽減、腸閉塞や便秘の改善などに使われてきました。胃腸系の悩みには菜種油に含まれ、小腸で吸収されにくく、大腸に刺激を与え、腸の働きを活発にするオレイン酸が関係しているようです。また、カルシウムを骨に定着させる働きをするビタミンKも含まれており、止血と骨粗しょう症の予防など、骨の強化に役立ちます。

●目の不調に
菜種油には強い光の刺激から目を守る働きがあり、昔から子どもから老人まで、弱視や眼病の予防に使われてきました。

●ダイエットに
菜種油は身体への吸収率がよく、肝臓で吸収され胆汁分泌を促すことから、上手く摂取するとコレステロールを下げたり、脂肪を分解しやすくすることができます。

●美容に
菜種油に含まれるオレイン酸には、老化を防止する働きがあり、皮膚を柔らかくするので、乾燥や小じわなどを抑える効果があります。

菜種油の使い方、食べ方

●炒めものや揚げ油に
普段使いの油として使うことができます。熱に強いため、天ぷらなどの揚げものにも向いて揚げ色もよくなります。

●サラダのドレッシングやマリネに
生のままでも美味しくいただけます。オリーブオイルのようにパンにつけて食べるのもおすすめです。

●お菓子やパンに
くせがなく、風味がよく、味に深みがでるのでお菓子やパンにもうってつけです。

●スキンケアやヘアケアに
菜種油に含まれるオレイン酸は保湿力が高いので、直接適量塗布したり、マッサージに使うと効果的です。