油脂類は便秘解消に良いとされています。バターやごま油など油脂類にもいろいろありますが、その中でもオリーブオイルの栄養素は便秘解消にとても有効だということが知られています。オリーブオイルはヨーグルトのように腸内細菌を増やして腸内フローラを整えるのではなく、腸や便に直接作用して解消してくれるので、便秘に対して違った角度からのアタックになります。ほかの方法で便秘が解消できなかった方も、オリーブオイルを試してみませんか。

オリーブオイルと腸

オリーブオイルは胃から腸へスムーズに流れた後、小腸でゆっくりと消化吸収されます。ゆっくり消化吸収されているあいだ、腸は刺激され続けるため、老廃物を運ぶための蠕動運動という運動が活発になります。また、食事中の中性脂肪の吸収を抑制するという働きや、十二指腸からのカルシウムや鉄といった栄養素を吸収するのを助ける働きもあります。また、便が通る際に腸壁が傷つかないようにコーティングしたり、便に適度な水分を保つ効果もあります。

オリーブオイルと胆のう

オリーブオイルは胆のうや胆かんを刺激して食物繊維の消化と吸収を助けます。また、胆のうの収縮を促して胆汁の分泌を促進してくれます。この胆汁は食事中の脂肪の消化吸収を助けたり、腸内の便がスムーズに移動できるようにする潤滑油の働きもあります。

オリーブオイルと自律神経

ストレスや緊張は便秘になってしまう原因にもなります。排便のコントロールには自律神経も関わっているのですが、ストレスや緊張は交感神経を刺激し、腸の動きを悪くするだけではなく、血行が悪くなり腸も冷えてしまいます。その結果、便秘へとつながってしまうのです。

オリーブオイルにはビタミンEという抗酸化力のあるビタミンが含まれています。このビタミンEは自律神経の乱れを整えて腸の運動を促してくれる効果があります。その他、末梢神経にアプローチし、血行を良くして腸を温めることによって腸の働きも活性化してくれる働きがあります。

オリーブオイルと便

オリーブオイルに含まれるオレイン酸は小腸で吸収されにくいため老廃物と混ざりあい、腸管内を進みながら腸の働きを活発にしてくれます。それからオイルとして便に必要な水分を保持するのを助け、排便をスムーズにしてくれます。

また、オリーブオイルには不溶性食物繊維も含まれています。不溶性食物繊維は消化吸収されにくく、腸内で発酵して分解されるとビフィズス菌の餌となり、ビフィズス菌が増えるのを助けて腸内フローラを整える手助けをしてくれるため、オレイン酸とともに、排便の手助けをしてくれるのです。

天然の下剤

地中海地方ではオリーブオイルは天然の下剤といわれるほど排便に関して高い評価を得ています。また、化学合成した薬剤とは違い、身体への負担や副作用がないため、安心して使用することができます。食事として摂り入れることのできるオリーブオイルは便秘の解消だけでなく腸内環境も整えてくれる万能油なのです。

注意しなくてはいけないのが、便秘にはいろいろ種類がありますが、腹痛をともなうストレス性の便秘やねじれ腸や落下腸による便秘の場合は今回の解消法には使用前に病院で確認されてから摂取することをおすすめします。