スーパーなどのオイルコーナーで一番目につくのはキャノーラ油です。そして、キャノーラ油は価格も安いので、日常頻繁に料理に使用する人も多いはずです。

日本国内では、最も消費されるキャノーラ油のメリットとデメリット、そして、菜種油と混同されやすいのですが、違いはどういうものなのか、探っていきます。

キャノーラ油とは

キャノーラ油は、キャノーラ種の菜種から抽出されたオイルで、カナダで開発されたことから、Canada とola(油の意味)が合わさって出来た名前で、菜種油と区別するために使用されています。

キャノーラ油と菜種油の違い

本来菜種を採取する菜花には、人体に有害とされるエルカ酸とグルコシノレートとが含まれているのですが、キャノーラ油が作られるキャノーラ種の菜花は、その二つの成分を取り除いて品種改良されたものです。

日本で菜種油と呼べるオイルは、国内で生産された菜種で製造されたオイルだけですが、特にエルカ酸には発がん作用や消化機能、肝臓の障害を引き起こす危険性があるといわれていますから、菜種油を選ぶときはエルカ酸の含有量に気を付けなければいけません。

キャノーラ油のメリット

キャノーラ油のオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の比率は1:2で、食用オイルとして理想的です。

そして残りの脂肪酸のほとんどは、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸なので、心臓予防に期待が持たれています。

さらに、ビタミンEも多く含むため、酸化しにくく、熱に強いオイルです。

また、低温でも固まりにくく、目立った味がしないので、素材の持ち味を生かすことのできる扱いやすいオイルで、何よりも価格が安いのが魅力です。

キャノーラ油のデメリット

キャノーラ油には摂取するメリットが多くあるのですが、同時にいくつかのデメリットがあります。

日本国内で生産されるキャノーラ油の原料となる菜種は、ほとんどカナダを始めとする欧米諸国からの輸入ですが、そのほとんどが遺伝子組み換え作物なのです。

しかもキャノーラ油に遺伝子組み換え食品の表示義務はないので(表示しているメーカーもある)、キャノーラ油を摂取しながら知らない間に遺伝子組み換え食品を摂取している可能性があるのです。

遺伝子組み換え食品による悪影響がどのような物なのかは、まだ解明されていませんので、心配なようだったら表示を確認し、出来ればキャノーラの精製が日本国内でされているオイルを選びましょう。

そして、もう一つのデメリットが、キャノーラ油は一般的に製造過程で高温処理されるため、トランス脂肪酸が発生することです。

ただ最近では、日本で精製されたキャノーラ油は低温精製されているものが多いですから、トランス脂肪酸の面でも国内精製されたキャノーラ油を選んだほうが良いでしょう。

キャノーラ油の利用上の注意と保存

キャノーラ油は、「キャノーラ油のメリット」で述べたように、大変扱いやすいオイルなのですが、加熱温度が150°c以上になるとトランス脂肪酸が発生するので、出来れば揚げ物以外の料理におすすめです。

メーカーによって多少の違いがりますが、一般的に100gのキャノーラ油に対し1.5gのトランス脂肪酸が含まれています。

農林水産省は一日の摂取量を2g以下と推奨していますが、キャノーラ油は摂取しすぎず低温調理をすれば、キャノーラ油のメリットを生かすことが出来ます。

保存するときは、開封後は冷暗所に置いて、1~2ヵ月で使い切ったほうが良いでしょう。