オリーブオイルは絞ったそのままを使用することができるので、ほかの油にはないフレッシュさがあります。様々な精製工程を通っていない分、オリーブに含まれているたくさんの栄養素がそのまま詰まっているのです。そのため、地中海地方ではオリーブオイルは万能薬として日常生活のたくさんの場面で使われています。私たちもオリーブオイルの効能と効果について詳しく知って、効果的にオリーブオイルを取り入れましょう。

生活習慣病の予防

生活習慣病とは高血圧や糖尿病、脂質異常症といった食事や運動、休養といった生活習慣が発症の原因になってしまう疾患の総称です。食事だけが原因ではありませんが、オリーブオイルには、これらの疾患に有効な効能からの効果があります。

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は全体の70%以上を占めています。コレステロールには善玉コレステロールと悪玉コレステロールがありますが、オレイン酸は過酸化脂質の生成を抑制し善玉コレステロールを減らさずに、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。また、シトステロールという成分が小腸から食事中の中性脂肪の吸収を抑える働きもあり、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中、肥満といった病気の予防になります。

オレイン酸はとても強い抗酸化作用があります。それは、オレイン酸とは一価不飽和脂肪酸とよばれ、分子中に酸素と結合する箇所が1か所しかないということにあります。オリーブオイルにはオレイン酸の他にも高酸化力のあるポリフェノールも含まれています。体内には細胞を傷つけてしまう活性酸素ができます。オレイン酸とポリフェノールはこの活性酸素を取り除き、ガンや動脈硬化、高血圧といった生活習慣病を予防します。

胃腸疾患の予防

オリーブオイルのオレイン酸には胃や腸を健康に保つ作用もあります。オレイン酸は胃にとどまっている時間が短く、小腸で消化吸収されにくいという性質があります。そのため、胃酸が出すぎてしまうのを抑えて、胃潰瘍や十二指腸潰瘍といった病気の予防になります。

オレイン酸は小腸での消化吸収に時間がかかるため、腸を刺激して蠕動運動という腸の運動を促します。オレイン酸というオイルと、オリーブオイルに含まれる不溶性食物繊維によって腸内をスムーズに流れやすくなった便は、蠕動運動によってスムーズに排便されます。このため、便秘の解消にもつながります。

骨粗鬆症や貧血の予防

オリーブオイルにはシトステロールという成分が含まれており、小腸からのカルシウムや鉄、マグネシウムといった栄養素を吸収するのを助ける働きがあります。そのため、骨粗鬆症や貧血の予防もできます。

認知症の予防

アルツハイマーの原因はアミロイドβというたんぱく質の蓄積によって引き起こされるといわれています。オリーブオイルのオレオカンタールというポリフェノールはこのアミロイドβを除去するためのたんぱく質や酵素の生成を促す効果があるとされています。

オリーブオイルはおいしい薬

病気になってしまうと食事の制限があったり、思うように動けなくなったりと嫌なことがたくさん出てきます。地中海地方の方々のように、私たちもオリーブオイルで健康な身体づくりをしましょう。