料理を美味しくしてくれるだけでなく、肌を美しくしたり、健康効果も期待できるオリーブオイル。多くの女性にも支持されているこのオイルですが、本当にそんなに良いものなのでしょうか。
もちろん、上質なオリーブオイルを使うことで良い効果が現れる可能性はあります。オリーブオイルは、不飽和脂肪酸のオレイン酸も多く含まれていますし、血糖値などの上昇リスクも抑えます。
大さじ2杯程度を毎日摂取することで、健康な体へと変化してくれるのですから非常に優れたオイルといえます。しかし、そんなオリーブオイルなのですが、一部で体に悪いオイルともいわれています。
一体、どういったことなのでしょうか。今回、ここではオリーブオイルが体に悪いといわれる所以を解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

上質なものと低質の違い

まず、高品質なオリーブオイルを使ってください、ということが良くいわれます。確かに、低質なものは美味しくありませんが、何が違うのか分かっていない方も多いと思います。
まず、低質なオリーブオイルは科学的な処理が行われたオイルをブレンドしている点です。そもそも、果肉からオイルが絞り取れられるのですが、その量はとても少なくまるまるボトル一本のオイルを搾り出すのは大変です。
そんな特別なオイルが、200円以下で販売されているのはどう考えても採算が合いません。つまり、化学的な処理がどこかなされているのがポイントだったりするのです。

多くのオリーブオイルが偽物?

エクストラヴァージンオイルが高品質ですので、それらを選ぶべきという話しもあります。しかし、残念なことにこのエクストラヴァージンオイルとラベル記載されていても、明らかに偽物と疑わざるを得ない代物も多く出回っています。エクストラヴァージンオイルを正式に販売するためには、国際オリーブ協会に加盟する必要性があります。しかし、日本はこの国際オリーブ協会に加盟していません。オリーブ実のみを使用することが大前提ですが、それを守る機関がどこにも日本にはありません。メーカーのモラルに頼らざる得ませんし、それを聞いても企業秘密といわれたり、嘘をつかれても誰も分からないのです。

オリーブオイルが体に悪い?

では、こういった悪いオイルを使っていれば健康効果が期待できません。さらに、オリーブオイル自体も体に悪いという記述の乗る本もあります。
オレイン酸は脂肪酸に変わらないとか、飽和脂肪酸もたっぷりと含まれているとか、コレステロール値は実際には下がらずに動脈硬化の予防も怪しいなどなど、さまざまな研究により明らかになっているようです。また、ラットの実験でオリーブオイルを与え続けていた場合、脳出血を起こさせる作用や発がん促進にも至ったようです。
どんなオイルを使ったのか分かりませんが、危ないオリーブオイルだったかもしれません。また、オリーブオイルの良い側面ばかりが販売促進のコピーとなっているので、騙されている方もいるのかもしれません。

美味しく食べる目的で!

そもそも、オリーブオイルも何もかも、それを食べたから健康になって元気モリモリという食べ物はありません。良い部分があれば、その裏側に悪い部分もあります。それは、全ての食品にいえることなのです。
バランスを保ちながら、料理を美味しく食べる目的で少量使っていれば問題は無いはずです。健康効果があると思い、大量摂取することだけは絶対にやめましょう。

オリーブオイルの上手な選び方

星の数ほどの種類があって一体どれを買ったら良いのか分からない、というオリーブオイル、きちんとした品質管理のされている店舗を選び、信頼できて、正しい知識を持っているスタッフに聞く、もしくは自分の味覚で味わってみるのが一番ですが、テイスティングコーナーがない場合やスタッフがいない場合は自分の目で見て判断するしかありません。少しのコツを知ると、ラベルや瓶に隠れている、品質の良いオリーブオイルを見分けることが出来るようになります。

ラベルについて

ラベルに「エキストラヴァージン」と書かれていることが大前提となります。「ピュアオイル」「ライトオイル」「オリーブオイル」「オリーブ・ポマスオイル」などと書かれているものは、圧搾や精製の過程で科学的な工程が施されているため、オリーブ本来の風味や健康に良いとされる成分も損なわれていることが多いのです。

賞味期限の表示

オリーブオイルは酸化しやすく、その品質を保つ頃が出来るのは長くても2か月ほどです。ワインのようにおけばおくほど熟成して美味しくなる、ということはないので注意が必要です。ラベルや瓶には賞味期限が表示されており、その起源は一般的にオイルの瓶詰めの後、2年程と言われています。「収穫年月日」が記載されていればさらに望ましいですが、出来る限り、その年に作られたオイルを買うようにしてください。多くのオリーブオイル。特にEU圏内で作られたものは、何年も貯蔵したオイルを瓶詰めし、賞味期限の日を「収穫日」ではなく、「瓶詰めの日」にしていることが多いです。実際大半のスーパーが販売するエキストラヴァージンオイルの多くは比較的新しく収穫されたオリーブから作ったオイルと貯蔵していたオイルを混ぜて作っているのが現状です。
また、瓶詰めされた国と製造された国が違うことも多いので、ラベルの情報をそのまま鵜呑みにしてしまうことは非常に危険です。”Packed in Italy”, “Bottled in Italy” などという表示がたまにありますが、これは必ずしもイタリアで生産されたというわけではなく、イタリアで収穫されたオリーブである可能性は非常に低いのです。実はイタリアは世界トップの地位を誇るオリーブオイルの輸出国なのですが、その多くはスペイン、ギリシャ、チュニジアといった他の生産国から輸入して、イタリアで瓶詰めを行っているものがほとんどです。大半のオイルはイタリアに輸入された後ブレンドされ、瓶詰めをされて再輸出されているものです。

認証について

ラベルには様々な団体や国などで保証された認証がついていることがあります。必ずしも品質が保証されるわけではないですが、そのオイルが適切に製造されたという一つの指標となることは確かです。PDO(原産地保護呼称)とPGI(地域保護表示)、有機栽培の認証、国や州の教会の認証などがあります。協会は各国にあり、オーストラリアオリーブ協会、カリフォルニアオリーブオイル協会、3E協会、北米オリーブオイル協会(NAOOA)や国際オリーブオイル協会(IOC)なども認証制度を設けています。

実際に試してみたり、話を聞いたり出来ない場合には、ラベルや瓶の表示が記帳な情報源となります。正しい見方を知って、賢い消費者になりましょう。