最近では日常的に使用されるようになったオリーブオイルですが、その理由として動脈硬化や脳梗塞の予防、便秘解消効果、ダイエットの手助けをしてくれる働きがあるとうことが挙げられます。これらのお身体によい効果はオリーブオイルの主成分であるオメガ9脂肪酸であるオレイン酸が大きく関係しています。あまり聞きなれないオメガ9とは一体どんな物質なのでしょうか。細かい分類から見ていきたいと思います。

脂肪酸の分類

脂肪酸は大きく分けて構造中に二重結合を持たない飽和脂肪酸と二重結合を含んでいる不飽和脂肪酸に分かれます。不飽和脂肪酸は二重結合を1つ含んでいる一価不飽和脂肪酸と、2つ以上含んでいる多価不飽和脂肪酸に分かれます。

飽和脂肪酸にはバター、ごま油、大豆油などに多く含まれるパルミチン酸と、豚脂や牛脂に多く含まれるステアリン酸があり、常温では個体で酸化しにくい油脂です。脂肪酸の中で最初にエネルギー源になります。特にココナッツオイルの中鎖脂肪酸と呼ばれる炭素数が5~12個の脂肪酸は悪玉コレステロールを減少させる働きがあります。

不飽和脂肪酸の中でも一価不飽和脂肪酸のオメガ9はオリーブオイルの主成分でもあるオレイン酸で、抗酸化作用によって悪玉コレステロールの原因である過酸化脂質を減らすことで善玉コレステロールを減らすことなく悪玉コレステロールのみを減少させる働きがあります。このほかにも胃酸の分泌を抑えたり、腸の運動を促進して便秘の解消に有効に働きます。

多価不飽和脂肪酸にはオメガ3、オメガ6があります。オメガ3にはしそ油やえごま油に含まれているα-リノレン酸や、青魚に多く含まれるDHAやEPA、オメガ6には紅花湯やコーン油に含まれるリノール酸、母乳などに含まれるγ‐リノレン酸、レバーや卵白に含まれるアラキドン酸があります。両方とも体内では合成できないため、食品から摂取しなくてはいけません。

オメガ3は中性脂肪と悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用があります。また、炎症を抑えたり、血栓を溶かして血液の流れをよくし、血圧値の低下や、血中の中性脂肪を減らしてくれる働きもあります。オメガ6は血中のコレステロールを悪玉、善玉共に下げる働きがります。そのほか血栓ができるのを防ぎ、血行をよくしてくれる働きや、免疫機能や血圧の調節も行ってくれます。

これらの脂肪酸には摂取する比率があり、飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3が理想的だといわれています。過剰に摂っても不足しても健康被害が起きる原因になります。

オリーブオイルに含まれるオメガ9

オリーブオイルはオリーブの実を絞っただけの化学処理のされていない油です。そのため質の高い成分がそのまま含まれています。オリーブオイルの主成分であるオメガ9のオレイン酸には強い抗酸化作用があり、加熱しても体内に入っても酸化しにくく、健康に有効な働きがあります。

オリーブオイルの発煙点は190℃とされており、加熱調理しても成分が壊れないため、加熱調理にも向いている油だということが分かっています。そのまま飲むのが苦手な方でも料理に加えて摂れば簡単に摂り入れることが出来ます。