オリーブオイルはオリーブの実から搾油しただけのとてもフレッシュなオイルです。フレッシュジュースと同じでオリーブの栄養成分がそのまま含まれています。オリーブオイルが健康に良いといわれていますが、どのような栄養成分が含まれていて、身体に作用しているのか見ていきたいと思います。

油脂の種類と効果

オリーブオイルの脂肪酸の含有量を見ていきましょう。脂肪酸には飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸の3つがあり、オリーブオイルはそれぞれ100g中に飽和脂肪酸133mg、一価不飽和脂肪酸740mg、多価不飽和脂肪酸72mg含まれています。一価不飽和脂肪酸がこのようにたくさん含まれているのは他の食用植物油にはなく、オリーブオイルだけです。脂肪酸にはSMP比といって食事から摂取する脂肪酸の割合は飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸が3:4:3が望ましいとされています。

一価不飽和脂肪酸は二重結合が1つあるという意味で、酸素と結びにくく酸化しにくい脂肪酸です。この一価不飽和脂肪酸はオリーブオイルに含まれるオレイン酸で、オリーブオイル100g中に77.3g含まれています。その他の割合はパルミチン酸10.4g、ステアリン酸3.1g、リノール酸7.0g、リノレン酸0.6gになります。

脂肪酸の約8割を占めているオレイン酸は抗酸化作用を持っており、過酸化脂質の生成を抑制します。また、善玉コレステロールを減らすことなく悪玉コレステロールのみを減少させる効果があります。その他、オレイン酸には腸の蠕動運動を促進し、乳化作用によって便通を良くしてくれたり、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激して食事の量を減らせる効果もあります。

フェノール類の種類と効果

オリーブの実には豊富なフェノール類が含まれており、オリーブオイルにもそのまま含まれています。オリーブオイルを口にした時に感じるピリッとした刺激はこのフェノール類によるもので、逆に刺激のないものや風味がクレヨンのような臭さがあるものは劣化していたり、もとから品質の悪いオリーブオイルなので使用しないようにしましょう。

オリーブオイルに含まれるフェノール類にはヒドロキシチロソール、オレウロペイン、オレオカンタールなどがあります。ヒドロキシチロソールは肌のメラニン色素の生成を抑えてくれる働きがあり美白成分として健康食品にも配合されている成分で、美容に効果的です。オレウロペインはとても強い抗酸化力を持っており、コレステロールの酸化を防いでくれる他、抗菌作用や抗ウイルス作用もあり、身体の免疫力を高めてくれます。また、水分と合わさってヒドロキシチロソールに分解されます。オレオカンタールはアルツハイマーの原因となるβアミロイドを減少させる酵素やたんぱく質を作り出します。その他にもフェノール類には骨粗しょう症や心臓病、ガンの治療免疫力の効果を高める効果も期待できます。

ビタミン類、その他の栄養成分

オリーブオイルにはビタミンEも含まれており、強い抗酸化作用があります。血行を良くして肌の新陳代謝を促進することでシミ、シワ、たるみを予防したり、紫外線から皮膚を守る働きもあります。髪にも効果的に働き、パサつきを抑え、白髪の予防にもつながります。ビタミンAやビタミンKも含んでおり肌荒れさつきの防止や、保湿効果のあるスクワランも含有しています。また、シトステロールという成分が小腸で栄養素の吸収を助けてくれます。