オリーブオイルは健康に良いといわれるようになり、好んで使用される方も増えてきました。特に悪玉コレステロールを下げる効果があるというのはよく聞かれる話です。コレステロールと対になって健康被害が心配される中性脂肪はどうでしょうか。今回はオリーブオイルと中性脂肪の関係について見ていきたいと思います。

コレステロールと中性脂肪

コレステロールと中性脂肪は大きく脂質という同じ種類に分けられますが、コレステロールはステロイドホルモンや胆汁酸の材料になる細胞膜の構成成分です。中性脂肪は別名をトリグリセライドといって、体内に蓄えられて必要に応じて脂肪酸に分解されてエネルギーになります。

コレステロールには一般的にいうところの善玉コレステロールと悪玉コレステロールがあり、悪玉コレステロールが増えると血管壁の傷ついた部分にこびりつき動脈硬化や脳梗塞といった重病を引き起こします。また、中性脂肪が増えると善玉コレステロールを減らしてしまい、結果、脂質異常症を引き起こしてしまいます。

オリーブオイルで中性脂肪は減らせるのか

オリーブオイルの主成分はオレイン酸でできており、このオレイン酸は善玉コレステロール値を下げることなく悪玉コレステロールを減少させることが出来ます。では、中性脂肪を減らすαリノレン酸はというと、オリーブオイルには1%未満しか含有されていないため、残念ながらオリーブオイルを摂取して中性脂肪を減らせるという期待はあまりできません。αリノレン酸はオリーブオイルよりえごま油などに多く含まれているのです。

オリーブオイルでは中性脂肪を下げることは出来ませんが、オリーブオイルにはシトステロールという成分が含まれており、この成分は小腸からのコレステロールの吸収を抑えるという働きがあるそうです。

オリーブオイルと遊離脂肪酸

オリーブオイルの化学分析の1つに酸度があります。エキストラバージンオイルだと、この酸度は0.8%以下とされています。この酸度とは遊離脂肪酸のことで、この遊離脂肪酸が多く体内で消費しきれなかった場合、中性脂肪として蓄えられてしまいます。

遊離脂肪酸は保存状態にも影響し、温度が高い場所で保存していると増えてしまいます。また、エキストラバージンオイルの酸度0.8%以下という基準は国際オリーブ理事会が定めている国際基準です。しかし、日本はこの理事会に加盟しておらず、この基と準が適応されていないため、酸度が0.8%以上で、精製オリーブオイルとエキストラバージンオイルやバージンオイルを配合した質の劣るオリーブオイルをエキストラバージンオイルと表示して販売されていることがあるので、表示や産地の確認が大切です。

オリーブオイルと青魚

オリーブオイルでは中性脂肪を減らすことは出来ませんが、オリーブオイルで青魚を調理することによって青魚の豊富に含まれるDHAやEPAを取り入れることが出来ます。中性脂肪を減らすαリノレン酸は体内でDHAやEPAに変化してから中性脂肪に対して効果を表すので、青魚とオリーブオイルでコレステロールと中性脂肪の両方に効果を発揮することが出来ます。

オリーブオイルと食材をうまく組み合わせて中性脂肪を減らしましょう。