オリーブの果実を圧搾して作るフレッシュな100%のジュース、それがエクストラヴァージンオリーブオイルです。地中海沿岸地方の人々はオイルをたっぷりと使った食生活をしているのにも関わらず、冠動脈性心疾患が少ないことから、オリーブオイルの健康効果が注目され、今では日本でも一般的に家庭で使用されるようになりました。不飽和脂肪酸のオレイン酸が多く含まれ、ポリフェノールやビタミンEといった抗酸化物質も多く含まれる健康なオイル、オリーブオイルは実は料理だけでなくお菓子にも使う事が出来ます。オリーブオイルが放つ芳香、風味をお菓子に加えて、美味しくて身体に良いお菓子を作りましょう。

オリーブオイルとバターの違い

通常はたっぷりのバターを使って作られるお菓子、その脂質をオリーブオイルに置き換えるとどのような違いがあるのでしょうか。その違いとオリーブオイルを使うときのコツをみていきましょう。

・オーブン温度
オリーブオイルはバターより沸点が高い為、バターと同じ温度で焼くと、生地が早く高温になり、爆発したような焼き上がりになってしまいます。また、オリーブオイルは高温になるとせっかくの天然成分が失われてしまう性質を持っていますので、オリーブオイルを使ったお菓子のコツは低温で焼くことです。そうすると、きれいに膨らみ風味豊かなお菓子になります。また、スコーンやショートブレッド、クッキー、タルトなどの水分の少ないお菓子はサクッと焼きあがります。

・食感
お菓子の食感は生地に空気が含まれることで生まれます。バターをたっぷりと使ったお菓子の場合は、ポマード状のバターに砂糖を加えて泡だて器で混ぜ合わせる過程で空気が入ります。それに比べてオリーブオイルは、常温では液体なので泡だて器でかき混ぜても空気は含まれません。そこで、ベーキングパウダーを加えたり、しっかりしたメレンゲを混ぜ合わせたり、全卵に白っぽくなるまで空気を含ませたりと、いかに空気を生地に含ませるかが大切になります。

・混ぜ方
全卵にオイルを少しずつ混ぜていく生地の場合はオイルを少しずつ注ぐのがコツです。乳化してとろみのある均質な液体になり、後から加える粉類がだまにならず、うまく混ぜあわせることが出来ます。

合わせる素材はナチュラルなものを

みずみずしいグリーンサラダにはオリーブオイルをかけると、とても美味しくなります。これは、ミネラル分たっぷりな素材同士を合わせたことによる相乗効果です。使う甘みも自然のミネラルを含むものがよく合います。ブラウンシュガー、メープルシロップ、はちみつ、黒糖、ドライフルーツ、果汁など、自然の甘みが個性となってお菓子に深みを与えます。また、使う粉も出来るだけナチュラルなものが良いです。全粒粉や麦芽、そば粉、オートミールなど、天然成分を含む粉との相性は抜群です。ナチュラルな分、少々クセがある為、慣れない風味を感じる方もいるかもしれませんが、そこにスパイスやアーモンドパウダーなどを加えることで、一段と風味が引き立ち、深い味わいになります。

100%のオリーブのフレッシュジュース、オリーブオイルをお菓子に加えてその芳香や風味をたっぷりと味わってみてください。新たなお菓子の味わいが生まれるでしょう。