オリーブオイルは抗酸化成分を多く含んでおり酸化しにくく、健康に有効な成分も多く含まれているため、乳幼児向けの栄養サプリにも推奨されています。しかし、オリーブオイルを摂ったことによってアレルギーを発症したという報告が上がっています。一見身体に無害そうなオリーブオイルですが、なぜアレルギーが出てしまうのでしょうか。見ていきたいと思います。

アレルギーとは

アレルギーとは、ある特定のものに対して過敏に反応してしまうもので、身体を守るための免疫反応に関係があるものを指します。小麦や卵といった食べ物に多く見られます。

オリーブオイルの成分とアレルゲン

オリーブオイルを構成している脂肪酸の70%以上はオレイン酸です。オレイン酸は抗酸化作用によって善玉コレステロールを減らすことなく悪玉コレステロールを減少させる健康に有効な成分です。残りの脂肪酸はリノール酸やパルミチン酸、ステアリン酸、リノレン酸が含まれています。

オリーブに含まれている脂肪酸の中のリノール酸は必須脂肪酸と呼ばれる脂肪酸で体内で作ることが出来ず、食物から摂取しなくてはなりません。リノール酸が不足してしまうと髪がパサついたり脱毛を起こしたり、傷の治りが遅くなってしまったりという健康被害が起きてしまうので適量は必要なのですが、飽食時代の今、不足よりも過剰摂取が問題になっています。

そして、このリノール酸の過剰摂取によってアレルギーが引き起こされてしまうことが分かってきました。リノール酸は体内で細胞膜の脂肪であるアラキドン酸を合成します。リノール酸を過剰摂取してしまうと、アラキドン酸が酸化されてアレルギーを引き起こすアラキドン酸カスケードが起こります。アラキドン酸カスケードは別名エイコサノイドとも呼ばれ、免疫機能を攻撃しだします。

エイコサノイドによってアレルギーが悪化したり炎症を起こしてしまうのです。また、血管や気管支を狭めて喘息も引き起こしてしまいます。アレルギー以外にも動脈硬化の振興を進めて脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなったり、血液が固まって血栓ができやすくなる原因にもなります。

少し話がややこしくなるのですが、エイコサノイドは一概に悪い物質とは言い切れません。中には上記とは真逆の抗炎症作用や血管、気管支拡張作用、免疫力の促進、アレルギー症状寛解やがんの抑制にも働いてくれるエイコサノイドも存在します。

スキンケアにも注意

食べ物から摂取するだけでなく、美容にも用いられているオリーブオイルは、皮膚に使用した場合にもアレルギー反応が出てしまうことがあるそうです。特にオリーブオイルの中でも高品質であるエキストラバージンオリーブオイルは栄養成分が豊富に含まれている分、刺激も強くなってしまいます。特に乾燥肌の方は、オリーブオイルをクレンジングに使用したことにより、肌に必要な油分まで落ちてしまいアトピーのような炎症反応が出てしまうことがあるそうです。

オリーブオイルを肌に使用する場合には、必ずパッチテストを行って24時間の反応を確かめて安全が確認できてから使用するようにしましょう。アレルギー反応が出てしまったらすぐに病院を受診しましょう。