こめ油とは

こめ油は、米ぬかから作られます。この米ぬかは、玄米から精白米に加工するときにでき、胚芽(将来、芽となる部分)・種皮・果皮が原料です。これらには玄米に含まれる栄養のうち、90%を占める栄養素が入っています。そのため、この米ぬかから採れるこめ油は栄養価が高くなります。

こめ油の特徴

まずはメリットを説明します。

抗酸化成分を多く含むこめ油は、酸化しづらい油です。酸化した油を摂取すると、肌荒れや動脈硬化などを体への悪影響を起こしてしまう可能性があります。

また、こめ油は汚れにくいという特徴もあります。他の食用油に比べるとあまりべたつかず、さらさらとしています。そのため、揚げ物をしている間に鍋の内側にこびりつくカスも少なく、油料理後の洗い物も楽になります。

さらに、揚げ物をしたせいで部屋中に油のにおいが回ってしまい、気持ち悪くなったり、食欲がなくなったりしてしまう「油酔い」という現象が発生することがあります。これは、油の加熱によって油酔い物質(アクロレイン)が生じることが原因です。しかし、こめ油は食用油の中で唯一γ‐オリザノールという成分を持つため、加熱した際でも安定し、アクロレインがあまり発生しません。結果的に快適な調理が可能となり、部屋中に嫌なにおいでいっぱいになることもありません。

次にデメリットを説明します。

食用油を取り出す方法として、圧搾法と溶剤抽出というものがあります。

圧搾法とは、原材料に対して外から圧力をかけて搾り出す方法です。ただ搾るだけなので、危険性はなく、栄養素もあまり壊れないことが良い点です。悪い点としては、手間とコストがかかるということです。

溶剤抽出という方法は、ヘキサンという化学薬品を使って油を溶かし出す方法です。素早く、大量に処理することが利点で、油を取り出す方法としてはこちらがメジャーです。ただ、ヘキサンは人間にとって毒物です。沸点が69度ほどなので、高温処理を施せば蒸発してなくなるため安全ですが、高温にすることで油の品質が落ちてしまいます。

結論として、「一番搾り」や「圧搾」の文字が書かれた圧搾法のものを選ぶということが体には良い、ということになります。

こめ油の効果

こめ油には、ビタミンE・トコトリエノール(スーパービタミンE)・植物ステロールが豊富に含まれています。

ビタミンE、トコトリエノールには抗酸化作用があります。トコトリエノールとはビタミンEの一種で、強力な抗酸化作用を持っていることからスーパービタミンEと呼ばれています。

抗酸化作用とは、酸化を抑える作用のことをいいます。人間は生きるために酸素を体内に取り入れますが、その一部は活性酸素となります。この活性酸素は体内で増えすぎてしまうとしみやしわ、生活習慣病の原因になるといわれています。抗酸化作用はこの活性酸素の発生を抑えるので、アンチエイジング効果など細胞の健康を維持する効果をもたらします。

植物ステロールとは、油の食物繊維とも呼ばれ、悪玉コレステロールの吸収を抑える効果があるとされています。そのため、コレステロールの低下に役立つとされます。コレステロール値が気になる方にはとても有効です。

使用法・調理方法について

てんぷらやフライなど揚げ物をするのにぴったりです。なぜなら、油酔いをする可能性が低いことに加え、こめ油は油切れが良く、カラッと揚がるからです。食べた時のサクッという食感も違います。

また、こめ油はクセや独特なにおいがないことも特徴です。そのため、基本的にどのような調理方法をとっても素材の味を引き立たせます。

揚げ物や炒め物以外の少し珍しい使用方法として、ご飯を炊く直前にすこし入れて炊くという使用法があります。一緒に炊いたとしても、米からできた油なので相性はとても良いです。こうすることで、お米一粒一粒がつやつやとし、米本来のうまみを味わうことができます。お米2合につき、小さじに半分くらいのこめ油を入れて炊くと良いです。

また、料理にそのままかける方法もあります。おひたしや冷奴に少しかけると、まろやかになってより一層おいしく感じます。クセがなく、軽い口当たりのこめ油だからこそできる方法です。