美容に特化したオイルの種類はとても多く、どれを選んで使えばよいか迷うところです。
アルガンオイル
アルガンオイルの原料であるアルガンの実がなるアルガンツリーは、気温が50℃にもなるほとんど雨の降らないモロッコに自生する木で、一本の木から約1リットルのオイルしか取れません。
アルガンオイルには、オレイン酸とリノール酸がバランスよく含まれていますが、特にリノール酸は肌の潤いを保つセラミドを構成する成分です。
しかも、抗酸化成分のビタミンEの含有量がオリーブオイルの3倍も含まれ、カロテンと共に肌の代謝を促し、肌細胞の老化を防いでシミ、しわやたるみを出来にくくします。
またアルガンオイルは酸化に強いので、日中の紫外線から肌と髪を守ってくれます。
アルガンオイルの注意点
オレイン酸は、ニキビのもとになるアクネ菌のえさになる成分ですが、アルガンオイルには43%も含まれているので、脂性肌の人は使用を控えたほうが良いでしょう。
ホホバオイル
ホホバオイルは、メキシコ、南カリフォルニア、アリゾナなどの砂漠地帯に自生しているホホバの木の実から低温圧搾法で抽出されたオイルです。
ホホバオイルは、植物性のワックスで、常温では液状ですが、10℃以下になると固まります。
肌のハリや弾力、潤いを保つ働きのあるワックスエステルを植物油の中で最も多く含むと言われています。
また、保湿力に優れ、肌のターンオーバーに働きかけて、シミやしわを防止して肌を柔軟にし、セルライトや妊娠線の予防にも効果的です。
スクワランオイル
スクワランオイルは、サメ類の肝油から抽出されるスクワレンに水素を添加して作られるものと、オリーブオイル、こめ油、小麦胚芽油など植物オイルから抽出されたスクワレンに、水素を添加して作られた植物性スクワランオイルがあり、どちらも成分や機能は同じです。
スクワランオイルは、エモリエント効果に優れ、水分と混ざって肌表面に皮脂膜を作り、肌内部の潤いを封じ込める働きをします。
そして、スクワランオイルは、粒子がとても小さいので、肌の角質層にまで浸透して代謝が活発になり、肌のターンオーバーを正常に保ちますから、しみやしわ、くすみを防ぎ、透明感のある肌へと導きます。
スクワランオイルの小さな粒子はまた、毛穴に入って古い角質や汚れを排出させますから、クレンジングとしても優秀です。
カクタスオイル
カクタスオイルは、モロッコに生息するウチワサボテンの種子から抽出したオイルで、50万個の種子からわずか50mlしか取れないとても希少なオイルです。
カクタスオイルに含まれる美容成分は、アルガンオイルよりも多く、特に、肌に美容成分を浸透させる成分の植物ステロールの量がとても豊富で、最高クラスのアンチエイジングのオイルとも言われています。
カクタスオイルはステロールのおかげで、肌への浸透力が他の美容オイルと比べても非常に高く、角質幹細胞脂質の中で水分を保持しますから、ほんの少量をつけるだけで肌の潤いが長持ちします。
美容オイルでワンランクアップのスキンケア
普段のスキンケア化粧品に、肌に合わせた美容オイルを1本加えて使うだけで、ワンランクアップのスキンケアが体感できます。
洗顔後、化粧水の後に1~2滴つけたり、マッサージすることによって肌に栄養が行き渡って、オイルの効果を実感できるはずです。