毎日の食事で摂取するオイルの質や量はとても大事です。
特にリノール酸の取りすぎは、アレルギー、動脈硬化やガンといった病気の原因になると言われています。
そこで、数ある健康オイルの中でも独特のすぐれた特性を持つヘンプシードオイルについて説明します。
目次
ヘンプシードオイルとは
ヘンプとは食用や産業に使用される麻のことで、この麻の種から抽出されたオイルがヘンプシードオイルです。
普通麻というと麻薬として使われる大麻を思い浮かべてしまいますが、麻薬として使用されるのは葉と花の部分で、種子は麻薬成分を含まないので安心して食用として使用できます。
ヘンプシードオイルのすぐれた特性
ヘンプシードオイルのすぐれた特性の一つは、必須脂肪酸であるリノール酸(オメガ6)とα-リノレン酸(オメガ3)の比率が3:1という絶妙なバランスにあります。
そしてこの比率は、私たちが健康を保つためにとても理想的で、他のオイルにはほとんど見られない比率だと言われます。
さらにヘンプシードオイルのすぐれた特性として、y-リノレン酸を含んでいることです。
y-リノレン酸は、酵素やホルモンなど身体の機能の調節をする物質の材料になる脂肪酸で、植物オイルでは月見草オイル、クロススグリオイルなどごく限られたものにしか含まれなく、とても希少な成分です。
またヘンプシードオイルには、ビタミンA,B,Cを始め、食物繊維やミネラル分も豊富に含まれており、アミノ酸は20種類全てを含んでいます。
ヘンプシードオイルの効能効果
このように、ヘンプシードオイルに含まれる栄養成分は多種多様ですが、具体的にどのような効能効果があるのか見ていきます。
美容への効能効果
オメガ6が肌の水分を保つセラミドを生成し、オメガ3がコラーゲンの生成を助けるため、紫外線や加齢で失った肌の張りを取り戻し、みずみずしい肌を保つ効果があります。
また、y-リノレン酸が角質層のバリアを保護して血行や新陳代謝を良くし、老化した肌の再生に導きますし、アトピーなどのアレルギー症状を緩和する働きもあります。
さらにヘンプシードオイルは肌への浸透力が高いので、すぐれた保湿効果を実感できます。
健康への効能効果
ヘンプシードオイルのオメガ6とオメガ3のバランスが、血液をサラサラにし、血中コレステロールを低下させる効果があることから、動脈硬化や、脳梗塞になるリスクが少なくなります。
またy-リノレン酸の効能として、糖尿病や血栓の予防、女性にとって大事なホルモンバランスの調整、PMS(月経前症候群)や生理痛の軽減も期待できます。
ヘンプシードオイルはまた、不溶性食物繊維を多く含んでいるため、便秘が改善される効果も期待できます。
ヘンプシードオイルの効果的な使い方
ヘンプシードオイルは、40°C以上の熱を加えると酸化してしまうので、食用には生で使用するのが効率的です。
色々な食品と相性が良いのですが、ヘンプシードオイルはナッツの香りがするので、バターの代わりにパンにつけて食べるのもお勧めです。
もちろん肌の手入れにもお勧めで、特にお風呂上りに顔だけでなく全身に使うと、素早く肌に浸透して、しかもべとつかずに潤いをキープ出来ます。
ただし酸化しやすいオイルなので、必ず冷蔵庫で保管して、開封後は、2ヵ月以内に使い切りましょう。
ヘンプシードオイルで生活をもっと豊かに
ヘンプシードオイルは私たちが健康を保つために必要な栄養素を数多く含んでいる生命力にあふれたオイルと言えます。
バランスの取れた食事と組み合わせたり、お風呂上りに全身に使うことによって効能効果がさらにアップし、生活をもっと豊かにしてくれます。